代数学対称群 代数的構造である群は,対称性を捉えるのに非常に便利な概念である.ここでは,置換とその演算を考え,それによって構成される群について扱う.置換群一般の集合に対して,置換は次のように定義される.定義1$X$を集合とする.全単射$\sigma :X... 2025/04/15代数学群論・環論・体論
代数学群 集合とその演算の構造についてとらえるために非常に重要で抽象的な概念である群について徹底的に解説する.群の定義演算群とは,ある条件を満たす,演算が定義された集合のことを指す概念である.まずは演算について確認する.定義1$S$を集合とする.写像... 2025/04/14代数学群論・環論・体論
数学基礎論直積 複数の集合の元によって構成される直積について解説する.集合の直積2つの集合の直積定義1$A,B$を集合とする.$A$の元と$B$の元の順序対1からなる集合$A\times B$を\により定め,$A$と$B$の直積(または直積集合)(dire... 2025/04/13数学基礎論集合論
数学基礎論差集合・補集合 集合の演算である差集合と,その派生である補集合についてまとめた.差集合定義1$A,B$を集合とする.$A$の元であって,$B$の元でないもの全体の集合を$A$から$B$を引いた差集合(set difference)(または差)(または$B$... 2025/04/12数学基礎論集合論
京都大学2025年度 京大理学部特色数学 第1問 問題$n$を自然数とする.実数$x$に対し,$x$を越えない最大の整数を$$とし,$f(x)=x-$と定める.このとき,$1$よりも大きく,かつ整数でないような実数$x$のうちで,\{x})}\right) =\frac{1}{2}\]を満... 2025/04/11京都大学問題解説大学入試問題解説
微分積分学数列の極限と不等式 直接計算することが困難な数列の極限は,数列の不等式評価によってその極限を求めることができるようになる場合がある.数列の極限と不等式十分大きい$n\in \mathbb{N}$について,2つの数列$\{ a_n\}_{n=1}^{\infty... 2025/04/10微分積分学解析学
微分積分学数列の極限と四則演算 高校数学では曖昧にされてきた数列の極限の性質は,$\varepsilon -N$論法によって証明を与えることが可能になる.数列の極限と四則演算この記事では,次の定理に証明を与える.定理1$c\in \mathbb{R}$とする.数列$\{ ... 2025/04/09微分積分学解析学
問題解説2025年度 東大文系数学 第1問 問題$a$を正の実数とする.座標平面において,放物線$C:y=x^2$上の点$\mathrm{P}(a,a^2)$における$C$の接線と直交し,$\rm P$を通る直線を$\ell$とおく.$\ell$と$C$の交点のうち,$\rm P$と... 2025/04/08問題解説大学入試問題解説東京大学
微分積分学自然数・整数・有理数 微分積分学の土台となる数列の極限を理解するために,まずは数の集合について整理しておく.厳密な理論体系は集合論や数学基礎論の記事に委ねることにし,ここでは最低限必要な事柄に絞って解説する.自然数自然数とは\のような数である,と高校までの数学で... 2025/04/07微分積分学解析学
微分積分学上限と下限の性質 順序集合には上限と下限が定義され,特に実数の重要な性質である連続性の理解に欠かせない.ここでは,上限と下限の性質について詳しく解説する.上限と下限上限と下限の定義や基本的な性質は次の記事で詳しくまとめている.ここではその概要を簡単にまとめて... 2025/04/06微分積分学解析学